ホバーソーン
調査データ / Scan Data
「単一のヒレを持つ稲妻の棘」
- 分類
- 魚類 / Fish
- サイズ
- 全長 約1.2m
- 脅威度
- 無害/Harmless
PDAデータバンク / PDA Databank
モノプター・アストラパカンサ。「単一のヒレを持つ稲妻の棘」を意味する。生きた磁気流体力学スラスターを得る代わりに、ヒレを捨てた小型魚。
1. 一枚ヒレ
魚類という体の構造は多くの異星環境で見られるが、通常は前進するためにヒレや翼を進化させる。ホバーソーンは尾椎基部に一枚の舵ヒレのみを持つ。二重の眼の後方にある呼吸孔は、内部のエラへ水を取り込む。
2. 二重の眼
ホバーソーンの大きな主眼は、小さな副眼によって複製されている。この副眼には、電気的に活性化するゼリー状組織の柱が含まれている。ホバーソーンは、実質的に電磁場を見ることができる。この副眼は、ホバーソーンの身体構造を制御するHOLOX遺伝子の重複によって生じたものである。ホバーソーンのゲノム全体に自らを複製していたウイルス性遺伝子配列が、数百万年前に眼の「設計図」をコピー&ペーストしたものと思われる。
3. ホバーソーン
ホバーソーンの最も驚くべき特徴は「帯電結晶」である。これは鉱物化した浮袋が進化したもので、下半身の体腔を満たし、かつての推進孔から突き出ている。この結晶内部の鉱物性キャンベル・マトリックスは、電荷を組織化する。結晶の一部が帯電すると、その部位は分極し、周囲の海水を引き寄せる。結晶に沿って電荷を移動させることで、海水中に流れを生み出すことができる。これにより、ホバーソーンは自ら水流を発生させ、その水流に乗って移動する。
4. 交尾行動
ホバーソーンは、帯電結晶を槍試合のように突き合わせ、尾を先に向けた状態で互いに接近する。結晶同士が近づくと、それぞれの電場が干渉し、力の弱い個体、あるいは技量の劣る個体は制御を失う。オスもメスも、この方法で相手を追い払ったり、適したつがいを選ぶ。
評価: 極めて興味深い。
出典: ゲーム内PDAスキャン「ホバーソーン」
Source: In-game PDA scan “Hoverthorn”
概要 / Overview
カラコルムに生息する、小型の魚類。食用として利用可能である。
地球上の魚類によく似た姿をしているが、尾ビレの下から結晶状に発達した器官が突き出ているという、特異な形態を持つ。
また、全身の体色が黒く、やや大型の近縁種「ブラック・ホバーソーン」も存在する。こちらは主にカラコルムの金属ファームで確認される。
生息地 / Habitat
- カラコルム
- 今後、確認できたバイオームを追加予定
行動 / Behavior
単独、あるいは2〜3匹ほどの小規模なグループで遊泳している。
尾部から突き出た結晶状器官は発光するため、夜間でも発見は容易である。
そのまま調理して消費することも可能だが、本種3匹と塩を材料にすることで、満腹度を40回復できる「ホバーソーン・スブラキ」を3個製作できる。カラコルムにはハーフムーン類が生息していないため、本種は同地域における効率的な代替食料として活用できる。
ギャラリー / Gallery
余談 / Trivia
- 本種を材料に製作できる「ホバーソーン・スブラキ」の「スブラキ」は、ギリシャ料理のスヴラキに由来すると考えられる。スブラキは肉や魚介類を串に刺して焼いた料理であり、ギリシャでは代表的なファストフードのひとつとして知られている。ホバーソーンは尾部から結晶状器官が突き出ており、まるで串で貫かれた魚のようにも見える。さらに、ホバーソーン・スブラキの説明文では、この結晶部分を持って食べるように指示されているため、本種の外観と食べ方を踏まえた料理名であると思われる。
- データバンクでは、本種が帯電結晶で電荷を操り、水流を発生させることで、ヒレに頼らず遊泳していることが示されている。特殊化した器官によって移動する魚という点では、過去作に登場したフープフィッシュを想起させる。フープフィッシュは、体を取り囲むアンテナで周囲の水の組成を変化させ、密度が低下した前方へ向かって帆走するという特異な移動方法を持っていた。