シヴァー・リヴァイアサン
調査データ / Scan Data
「鎌状のヒレで運命を断つ者」
- 分類
- 魚類 / Fish
- サイズ
- オス:全長 約40.0m メス:全長 約85.0m
- 脅威度
- 致命的脅威/Lethal Threat
PDAデータバンク / PDA Databank
スカイトプテリジオン・アトロポス。「鎌状のヒレで運命を断つ者」を意味する。このリヴァイアサン級捕食生物はオスとメスで形質が異なり、オスは開けた水域に生息し、「シヴァー」と呼ばれる群れで獲物を攻撃する。
1. 死神の頭部
シヴァー・リヴァイアサンの祖先は、プロテウスの他の魚類から早い段階で分岐した。装甲に覆われた頭蓋と、翼や爪に似た長く高度に発達した長肢は本系統の特徴であり、最も近縁の現生種はフォーアイの可能性がある。その体制は、深海巡航と急襲に最適化されている。装甲化した頭部は獲物の反撃を示唆している。
2. 性的二形
シヴァー・リヴァイアサンのオスはメスよりも小さく、より俊敏である。また、メスの特徴である尾状器官を持たない。この器官は、長距離用の曳航式アレイ・ソナーの一種と推測される。オスは外洋巡航中、進路の誘導と栄養補給をメスに依存している。
3. シヴァー攻撃
オスは群れを成し、1体のメスと協力して狩りを行う。襲撃は積極的かつ徹底的で、獲物以外も対象となる。メスは大型の脅威を排除し、オスは小型対象を攻撃する。
4. 分割父性
分子光遺伝学的解析により、複数のオスが1体のメスを受精させると考えられる。メスは、自身のシヴァーにより優れた配偶個体を引き寄せるため、互いに競争している可能性がある。
5. 最も近い親類?
地球の四肢動物(人間を含む)の祖先は肉鰭類。シヴァー・リヴァイアサンの複雑な翼状器官には、これらの祖先のヒレと一定の類似点が存在する。ある意味では、現時点でプロテウスで発見された中で最も人類に近い生物である。
評価: 高度で危険な捕食生物。大型潜水艇でさえ攻撃対象となる。回避を推奨。
出典: ゲーム内PDAスキャン「シヴァー(オス)」
Source: In-game PDA scan “Shiver Male”
PDAデータバンク / PDA Databank
「生物圏の大部分は虚無だ。5000メートルの深さに広がる砂漠。水面近くに生息する生物は日光を浴びて生を堪能し、やがて死ぬ。その死骸は雪のように海底に降り注ぎ、奇妙な生物たちの糧となる。
だが、虚無にも形は存在する。実在する虚無。舞う闇、そして静寂。声に満ちた海の中の静寂。悲鳴は食いちぎられ、静寂が訪れる。
奴らは完全だ。牙を持つものたちの共同体、1匹のシヴァー、多くのサメ。母の背で生きるオスはいずれそこを離れ、つがいに背負われる。背負われるものたちは小さな獲物を狩り、メスが主たる獲物を仕留める。飢えを忍耐に変えるには、冷酷な意志が必要になる。だが水中の砂漠において、奴らは常に飢え、常に忍耐強い。
地球にはポイント・ネモと呼ばれる場所があった。陸地から最も離れた地点。何もない場所、だからこそ死んだ衛星がそこへ落とされた。
プロテウスのポイント・ネモにおいて、海は与えられたものを糧とする術を学んだのかもしれない。奴らは腹を空かせ、星から落ちる獲物を待ち構えているのかもしれない。」
- NoAノードGCI-ZZ-AHI1、「ソナーの夢」
出典: ゲーム内PDAスキャン「シヴァー・リヴァイアサン」
Source: In-game PDA scan “Shiver Leviathan”
概要 / Overview
豊かな生態系で満ちた惑星プロテウスの海洋においても、生命の存在しない虚無の領域が存在する。本種は、惑星4546Bにおけるゴーストリヴァイアサン、およびヴォイドカリセレートと同様、生態学的デッドゾーンを活動圏とする、凶暴な肉食性のリヴァイアサンである。
体色は深海に溶け込むような青を基調としているが、頭部の大部分は骨質の黄白色の装甲で覆われている。眼の周辺を除く頭部装甲は、まるで頭蓋骨がむき出しになっているかのような不気味な印象を与える。顎の根元に存在する球状の部位の用途は不明だが、暗所において黄色く発光することが確認されている。
翼のような大きなヒレは、前方へ向かって湾曲した特異な形状をしている。データバンクでは、地球上の肉鰭類、すなわち陸上脊椎動物の祖先となった魚類グループとの類似点が指摘されている。
また、左右のヒレの前方、本体下面には1対の前肢と思われる部位が存在する。この前肢は節足動物の脚を思わせる節と鋭い爪を備えているが、オスがメスの体に掴まっている際に固定用として使っている様子は見られず、攻撃に用いる様子も確認できないため、詳しい用途は不明。
本種の生態における最大の特徴は、著しく体格の異なるオスとメスが、常に一体となって行動する点である。これは単なる比喩ではなく、文字通りオス個体とメス個体が連結しているという点で特異である。
オスの個体数は最大で3体であり、1体はメスの背部に、残る2体はメスの左右のヒレ上部に連結している。
生息地 / Habitat
- デッドゾーン(ヴォイド)
行動 / Behavior
プレイヤーがデッドゾーン、いわゆるヴォイドへ侵入して間もなく出現する。
シヴァー・リヴァイアサンはプレイヤーを視認するとわずかに動きを止め、直後に1体のオス個体がメスの体から分離する。プレイヤーを捕捉したオスは、咆哮しながら対象へ突進する。
最初の攻撃で対象を仕留められなかった場合、1体目のオスは攻撃を中断して周囲を旋回し、続いて2体目のオスが攻撃を開始する。2体目の攻撃が終了すると3体目が攻撃に参加し、最初に攻撃した1体目はメスの体へ帰投する。
現状では、このように3体のオスがローテーションで攻撃を行う習性を持つ。メスはオスの発進・帰投の基点として行動しており、通常時は直接攻撃を行わない。
脅威と対処 / Threats & Countermeasures
メスと比較すれば小柄なオスであっても、その咬合力はタッドポールを一撃で粉砕するほど強力である。動きは非常に素早く、一度捕捉されれば回避はほぼ不可能に近い。開けた環境での遭遇は絶対に避けるべきである。
前述の通り、本体であるメスは直接攻撃には参加しない。ただし、メスに連結しているオスに接近すると捕食されるため、分離中のオスの攻撃を避けられたとしても本体への接近は極めて危険である。
プレイヤーがデッドゾーンから退避すると、シヴァー・リヴァイアサンは直ちに敵対行動を中断する。そのため、スキャンを行う場合は、デッドゾーンの境界付近まで引き寄せたうえで、敵対行動を解除し背後を向けた瞬間を狙うのが比較的安全である。
また、デッドゾーンの境界付近に地形や障害物が存在する場所では、それらに引っかけることで一時的に行動を制限し、安全にスキャンできる場合がある。ただし、成功には運が絡むため、安定して狙える方法ではない。
ギャラリー / Gallery
余談 / Trivia
- “Shiver” は「寒さや恐怖で震える」という意味を持つ英単語であるが、英語ではサメの群れを指す集合名詞として “a shiver of sharks” と表現することもある。本種は群れで獲物を襲うリヴァイアサン級捕食者であるため、名称には「恐怖による震え」と「サメの群れ」の両方の意味が込められている可能性がある。
- 前肢の後方、本体底面には奇妙な円形の窪みが存在する。未知の器官なのか、あるいは何らかの痕跡器官であるのかは不明。
- メスにのみ見られる尾部下面の発光器官は、暗闇の中でオスがメスの存在を見失わないためのビーコンとして機能している可能性がある。データバンクでは、メスの尾部器官について長距離用の曳航式アレイ・ソナーの一種である可能性も指摘されている。
- メスとともに現れるオスの個体数は、2体の場合と3体の場合がある。個体数に差が生じる理由は不明である。
- オスが発する咆哮は、プロペラ機のエンジン音に酷似している。また、左右のヒレにオスを保持したメスの姿は、双発ジェットエンジンを備えた航空機を想起させる。
- 巨大なメスが一回り小さなオスを複数保持し、オスがメスの身体から「発艦」および「帰投」する光景は、随伴機を搭載した母艦のようにも見える。これらの特徴から、本種は航空機や空母などの兵器をデザインモチーフの一部としている可能性が考えられる。
- 先述の通り、データバンクではメスが大型の敵を排除する役割を持つとされているが、現時点では通常のプレイヤーに対して自発的に攻撃する様子は確認されていない。ただし、今後大型潜水艦などが実装された場合、メスによる直接的な攻撃行動が見られる可能性もある。
- 本種はオスとメスで異なるデータバンクを持つ。オスのデータバンクは従来の生態解説に近い内容である一方、メスのデータバンクは全編が詩の一節のような情緒的な文章で構成されている。なお、オスとメスをそれぞれ個別にスキャンする必要はなく、どちらか一方をスキャンすれば両方のデータバンクを取得できる。